竈門炭治郎 炎舞。 【鬼滅の刃】竈門炭治郎についてまとめてみた【誰よりも優しい鬼滅の刃の主人公】|サブかる

竈門炭治郎の父親(炭十郎)の名前・能力や強さを調査【ヒノカミ神楽と鬼殺隊】

竈門炭治郎 炎舞

あわせて読みたい 竈門家についてさらに詳しく知りたい人は「」をご参照ください。 鬼にも情けをかける優しい人間 炭治郎はとても優しい性格の人間。 鬼殺隊の隊士は、鬼に家族を殺されたなどの過去をもつキャラクターが多く、基本的に鬼には恨みしかもたないキャラが多いが、炭治郎は家族が鬼に殺されているにも関わらず、鬼に一方的な恨みをもとうとしない数少ないキャラである。 鱗滝の修行を得て鬼殺隊に入隊する と出会い、冨岡の推薦を受けてのと出会うことになる。 鱗滝の元で2年の修行を経て、鬼殺隊に入隊するための試験であるを生き残り、鬼殺隊に入隊することとなった。 日輪刀の色は黒 は握った隊士の適正呼吸によって色が変わるようになっているが、炭治郎が握った日輪刀は黒に変わった。 ちなみに黒色はどの呼吸を極めればいいかわからず、出世できない剣士が多いのでから「それは厳しいな」と評されていた。 ちなみにすべての呼吸の生みの親であるも日輪刀の色は黒だった。 無惨の血を注ぎ込まれ鬼に 鬼殺隊の目的である鬼の始祖、無惨の討伐。 炭治郎をはじめ、鬼殺隊が総力を上げようやく無惨に太陽の光を浴びせて討伐することに成功する。 しかし、炭治郎は無惨との激戦の消耗が激し過ぎたため、無惨を倒した直後に命を落としてしまう。 さらに、無惨は死の間際、心臓が停止した炭治郎に自身の血をすべて注ぎ込み、鬼の王として目覚めさせる。 太陽を克服した禰豆子の血を引き、日の呼吸も使える最強の鬼に生まれ変わってしまったのである。 竈門炭治郎の強さ あわせて読みたい 他のキャラの強さも気になる方は「」も合わせてご覧ください。 嗅覚に優れる 炭治郎と同期の鬼殺隊員は、全員いずれかの感覚に優れるという設定となっているが、炭治郎は嗅覚に非常に優れている。 獣並みの嗅覚をもち、鬼が近づくことすら臭いで探知することができる。 鱗滝の元で修行を受けてからはその嗅覚にさらに磨きがかかり、相手の隙を隙の糸という形で目に見えるほどに嗅ぎ取れるようになった。 水の呼吸とヒノカミ神楽を扱う 炭治郎が扱うは。 どんな形にもなれる水のような変幻自在な歩法が特徴の呼吸で、いかなる敵にも対応できる対応力の高い呼吸となっている。 ただ、炭治郎自身に水の呼吸の適正がないため、水の呼吸を極めきることはできていない。 また、炭治郎は炭十郎から受け継いだヒノカミ神楽という舞を戦闘向けに応用している。 ヒノカミ神楽の技は水の呼吸の技とは比べ物にならないほどの威力を発揮し、鬼の再生を遅らせる効果も作中で明らかになっている。 あわせて読みたい 鬼滅の刃の呼吸の強さランキングを「」にまとめているので、どの呼吸が特に強いのか気になる方はぜひご覧ください。 技一覧 壱ノ型 水面斬り 勢い良く横に切り払う技。 弐ノ型 水車 水車のように一回転しながら斬りつける技。 参ノ型 流流舞い 水のごとく流れるような足さばきで相手の攻撃を避けながら攻撃を仕掛ける技。 肆ノ型 打ち潮 淀みない動きで斬撃を繋いでいく技。 伍ノ型 干天の慈雨 相手が自ら頚を差し出した時のみ使う技。 相手にほとんど苦痛を与えることなく頚を斬り落とすことができる慈悲の技。 陸ノ型 ねじれ渦 体をねじった状態から勢い良く斬撃を放つ技。 水中でこそ本領を発揮し、水中で使った場合は鋭い水刃が発生し、周囲を斬り裂いていく。 漆ノ型 雫波紋突き 高速の突き技。 水の呼吸の技の中で最速の攻撃。 捌ノ型 滝壷 怒涛の勢いで上から斬り下ろす高火力の剣技。 玖ノ型 水流飛沫 動作中の着地時間と着地面積を最小限にして縦横無尽に駆け巡る歩法。 拾ノ型 生生流転 うねる龍のごとく刃を回転させながら連撃を繰り出していく技。 連続で攻撃を浴びせる度に威力が上がっていく、事実上の水の呼吸における最強技。 ただし、この技を使用中は水の呼吸特有の変幻自在の歩法が使えないというデメリットもある。 漆ノ型 雫波紋突き・曲 最速の突き攻撃である漆ノ型 雫波紋突きを斜めから曲線で繰り出すことで相手の攻撃の威力を和らげる応用技。 弐ノ型・改 横水車 本来縦方向に一回転しながら斬りつける弐ノ型 水車を横方向に回転しながら斬りつける応用技。 玖ノ型 水流飛沫・乱 動作中の着地時間と着地面積を最小限にして縦横無尽に駆け巡ることができる玖ノ型 水流飛沫を立体的に使うことで、壁や天井をも伝って駆けることができるようになる技。 円舞 刀を両手で握り、円を描くように振るう斬撃。 碧羅の天 空に円を描く要領で繰り出す斬撃。 炎舞 刀を振り下ろした直後に素早く振り上げる技。 烈日紅鏡 左右広範囲に斬り払う技。 火車 縦方向に回転しながら斬る水の呼吸の水車に近い技。 幻日虹 残像が残って見えるほどの超高速の回避技。 灼骨炎陽 太陽を描くようにぐるりと刀を振るうことで炎の渦を生み出しながら広範囲を薙ぎ払う技。 陽華突 陽炎をまとった刀による高速の突き技。 日暈の龍 頭舞い 水の呼吸の流流舞いに似た駆け回りながら強力な一撃を放つ技。 炎舞一閃 を掛け合わせた高速の突進から斬撃を繰り出す技。 飛輪陽炎 刀を揺らしながら振り下ろし、刀の形を錯覚させながら攻撃する技。 斜陽転身 相手の攻撃をかわしながら鋭い一撃を放つ技。 関係のあるキャラ 竈門禰豆子.

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竈門炭治郎とは (チョウナンとは) [単語記事]

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竈門禰豆子には自慢の兄がいる。 子供が6人もいる大家族の長男で、父が死んだ後は一家の大黒柱となり家族を支えてくれた。 父は身体が弱く何処か植物のように浮世離れしていたのに対し、兄は子供らしくなかった。 禰豆子は兄が泣いている所を見たことがなかった。 父が死んだ時でさえ気丈にふるまい、どんなに辛くとも泣き言一つ聞いた事がない。 以前辛くないかと尋ねた所、兄は優しく微笑んで頭を撫でながら告げた。 『俺は長男だからさ。 みんながいるから、俺は頑張れるんだ』 そんな兄の唯一の趣味が舞だった。 父から習った呼吸と舞を何度も何度も、それこそ体に染み付けて一夜明かすほど続けていた。 一度試しにその呼吸を行ったところ、すぐ苦しくなり続けられなかった。 こんな苦しいのに続けて大丈夫なのかと次男の竹雄が心配そうに聞けば、兄は恥ずかしそうに頬を掻きながら苦笑した。 『これは、父さんが代々受け継いできたものだから。 ……強くて優しい、お侍さんが残してくれた大切なものだからさ』 兄は近くにいても何処か遠い所にいる印象だった。 まるで知らない遠くの出来事を知っているようで、父から譲り受けた花札の耳飾りに触れながら、空を見上げる兄はそのまま飛んでいってしまいそうな雰囲気だった。 竈門禰豆子は兄が好きだ。 少し天然が入っていて、嘘を吐くのが大の苦手で、強くて優しい兄が大好きだ。 俺が戻らなかったら、逃げてその耳飾りと舞を継承していってくれ」 耳飾りを渡してくる兄が、遠い。 額に広がるのは、火傷の後を塗り潰すような痣。 今にも消えてしまいそうなその姿を見て、禰豆子は思う。 幸せが壊れる時、いつも血の匂いがした。 一つは自身の記憶。 物心着いた頃からの大切な記憶。 そしてもう一つは、とある侍の記憶。 強くて優しく、けれど大切なものを零してしまった悲しい記憶。 その事を父に相談すれば、父は記憶の遺伝だと言った。 記憶の出来事は現実の事。 だからこそ炭治郎は強さを求めた。 この世界に鬼はいる。 ならば鍛えなければならない、家族を守るために。 泣き言は言わなかった。 どんなに辛くとも、それ以上に悲しい事を知っているから。 例え肺が破裂しそうでも、記憶の大切な人を失った時の痛みと比べれば耐えられた。 記憶と父の教えから、世界が透き通るようになった。 特殊な呼吸で一日以上舞を続けられるようになった。 それでも、これほど努力を続けれも記憶の侍には届かなかった。 成果も出ずに時間だけが過ぎ去っていく。 父が死に、炭治郎が一家の大黒柱になろうとも完全な再現は困難だった。 「……ああ、そうか。 今日なのか」 目を覚ます。 窓から差し込む月明かりが時刻を告げる。 起き上がり、異常な熱さを訴える身体を無視して皆が眠る寝室から出る。 奇妙な感覚だった。 嘗てないほど落ち着いている。 全身の細胞がこの時を待ち続けていたかのように燃えている。 きっと、この熱は命の炎なのだろう。 「お、兄ちゃん? どうしたの、こんな時間に。 それに、その痣……」 物音に目が覚めてしまったのか、禰豆子が炭治郎の背後に立っていた。 炭治郎の異様な雰囲気に息を呑むと、普段とは違うように戸惑いを隠せなかった。 炭治郎は視線の先である額に手を当てる。 恐らく、ここに痣が浮かび上がっているのだろう。 そしてそれは、避けようにもない別れを意味していた。 「禰豆子」 炭治郎は名前を呼んだ。 大切な妹の名前を。 浮きだっていた身体に芯が入る。 何のために戦うのか、何のために力を求めたのか。 理由は今も昔も変わらない。 「この耳飾りを頼んだ。 俺が戻らなかったら、逃げてその耳飾りと舞を継承していってくれ」 父と同じように、耳に付けられていた耳飾りを外して禰豆子に渡す。 最悪の事態を想定して、かつて言われたことを繰り返した。 意識を失い倒れ掛かる禰豆子を炭治郎は受け止め、寝室に寝かせる。 「……最低なお兄ちゃんでごめんな、禰豆子。 みんな」 最後まで一緒に居られなくて、ごめんなさい。 親不孝な息子でごめんなさい。 薪を切る斧を手に、玄関の扉を開ける。 寒い夜に吐息は白く空へ昇り、満月が辺りを照らしていた。 今日は月が綺麗だ。 こんな月を最後に見れて良かった。 鬼からの報告で花札の耳飾りを付けた少年が出たと聞いた時には忌まわしい過去を思い出し不愉快の極みだったが、その少年が鬼狩りと関わりがないと分かり心から安堵した。 あのこの世の不条理のような存在がそう何度も現れるはずがないと分かっているが、それでも万が一の確率を潰すために無惨自ら出向いていた。 部下の鬼に頼むはずがない。 もし万が一逃げられでもして、鬼狩りと遭遇した場合、きっと無惨はその鬼を100回殺しても殺し足りなくなるだろう。 そのような例外を発生させないためにも、無惨自ら出向いていた。 今回やるべきことは簡単なはずだった。 花札の耳飾りを付けた少年を家族諸共皆殺しにして憂いを絶つ、ただそれだけのはずだった。 振り抜かれた刃が頭部を潰し、視界が遮られた瞬間に両の足が切り裂かれた。 すぐさま足が再生して、周囲一帯を管で薙ぎ払う。 触れようものなら細胞を殺す毒を流し込んで殺せる管だが、掠りもしない。 頭部が再生し、この元凶の姿が目に映る。 その姿は、町中にいるただの少年だった。 忌まわしき鬼狩りの服装でもなく、持っている得物は日輪刀でもないただの斧。 文字通りただの人間。 無惨にとって、その少年は何処までも歪だった。 これが鬼殺隊の一員ならば、まだ理解できた。 あの異常者達の一員ならば、障害になるのは理解できる。 これが花札の耳飾りを付けた少年だったならば、まだ納得できた。 あの侍と関係する者ならば、こうして殺せないことも納得できた。 だが違う。 この男は鬼殺隊でもなければ、花札の耳飾りの関係者でもない。 ただの人間相手に手こずっている。 それが無惨の怒りに更に火を付けた。 そう、更に火を付けたという事はそれだけではない。 無惨には目の前の少年がどうしようもなくあの忌まわしき男と姿が重なって見えた。 『何が楽しい?何が面白い?命を何だと思っているんだ』 幻聴が聞こえる。 あの忌まわしき顔が少年の背後に浮かぶ。 同じ位置に浮かんだ痣が、奴が現世に帰ってきたような錯覚を引き起こす。 それだけならばまだ無惨は冷静さを保てた。 所詮は他人似。 本当に追い込まれれば無惨は慢心を捨てて逃亡を選択できる男だった。 だが、その目だけは駄目だった。 憐れんでいた。 殺意が無ければ、敵意もない。 鬼殺隊のように鬼に何もまだ奪われていない少年にとって、鬼舞辻無惨は悲しい存在だった。 記憶の中に彼が行ってきた罪がある。 それでも、この鬼がここまで道を踏み外す前に止められたのではなかったかと、一人悲しんでいた。 そして、それを無惨は憤怒の中で感じ取っていた。 殺意ならば、あの異常者達と受け流せた。 恐怖ならば、その愚かさに鼻で笑っていた。 死の恐怖に怯えていた無様な自分を思い出させるその目だけは、無視することはできなかった。 嘗てない憎悪に共鳴するように肉体が更なる進化を遂げる。 肉体の至る所から口が生え、衝撃波を辺り一面撒き散らしながら少年に襲い掛かる。 日の出まで、あと一刻。 身体が重い、全身が焼けるように熱い、まるで水中にでもいるような息苦しさが抜けない。 どれだけ時間が過ぎただろうか。 今まで日没から夜明けまで舞を続けていても息切れ一つしなかったというのに、既に息は切れ犬のように舌を出しながら酸素を求めている。 死ぬかもしれないという攻撃を奇跡的に避けて、もう何度目だろうか。 舞とは違い、攻撃を躱しながら舞を続けるという精密作業は集中力を著しく削り、心身ともに疲労していた。 それでも、この男を逃がす訳にはいかない。 透き通る世界で見える筋肉一つ一つを決して見逃さず、行動の起こりを限りなく防ぐ。 回避と共に攻撃の隙を突くのは、竈門家に代々受け継がれてきた舞。 この円環をもって日輪となす。 故にヒノカミ神楽。 終わる事のない舞を繰り返しながら、衝撃波を躱し右腕を絶つ。 決して攻撃個所を一部に限定してはならない。 相手は鬼、一部を限定して硬化させるなど容易いこと。 そして同時に打ち合えば、簡単に脆く砕けるのは炭治郎の方だ。 故に、狙うは後の先。 相手を倒すのではなく、相手に何もさせたい戦い方。 そもそも最初から炭治郎は鬼を倒すつもりなどなかった。 鬼を倒す方法は2つある。 一つは日輪刀で首を切ること。 少年に目もくれず無惨が空を見上げれば、黒い空はほとんど白く塗り潰され、山と山の隙間から太陽が姿を現す直前だった。 周囲が戦闘の影響で樹々が軒並み斬り落とされていたため、大きく跳躍して近くの木の陰に隠れる。 斧を持つ腕は疲労で震え、肩で息をするほど疲労が溜まっているのが目に分かる。 至るところを木の破片や吹き飛ばした砂利で怪我を負い、血だらけとなっていた。 見るからに瀕死なのが理解できる。 それなのに、 「貴方が、家族みんなを襲わないというのなら、俺は貴方を追いません。 もう二度と、この山に近づかないで下さい」 何を、この男は言っている。 傲慢も慢心も恐怖も憎悪も、彼の中で無数に蠢く感情は全て塗り潰された。 この人間に、最大限の絶望を味合わせてやる。 無惨は微動だにしなかった。 だからこそ、少年は反応出来なかった。 今までとは違う、行動の起こりを隠す攻撃に。 少年の足元。 地面から突如突き出てきたのは細長い管。 威力を殺しただ相手に刺す事のみに特化したそれを、少年は限界の身体を酷使しそれでも間一髪で気づき斧で絶ち切った。 これが限界突破。 故に、次はない。 単純な話だ、無惨は隠すために地面から管を2本、時間差で攻撃しただけに過ぎない。 単純ゆえに予測が困難。 今までその肉体の性能のみで怪物の如く戦ってきた相手が突如人のように不意打ちを繰り出すなど、先入観から推測不可能である。 自らを完璧に近い生物と信じて疑わない無惨が傲慢さを捨ててでも見せた技。 「私を憐れんだ人間、貴様には相応しい末路を与えてやる」 管から流すのは細胞を殺す毒? 否、そんなものは生易しい。 「貴様も、憐れむ存在と同じになれ」 即ち、鬼へと。 血が流し込まれる。 並大抵の鬼ならば耐えきれない程の血液。 流し込まれた総量は十二鬼月に匹敵する。 管を抜けば、少年は膝を付いた。 血管が浮かび上がり、牙が生え細胞が変異していくのが感じる。 この鬼と化した少年が守りたがっていた家族を喰らい絶望する姿を見るのも悪くないが、それ以上に無惨にはこの少年が憐れんだ鬼と同様の死に様を晒す方が好ましかった。 「鳴女」 空間操作の血鬼術を持つ鬼の名前を呼び背後に無限城へと続くふすまを開かせて、その傍に立ちながら無惨は鬼と化した少年の末路を眺める。 無惨が立っているのは樹々によって日の光は遮られており、仮に朝日が昇っても少年が燃え尽きる様を見る程度の余裕があった。 日の照らす世界に、その存在など許さないように。 夜の住人である鬼の身体は、超再生も追い付かない速度で灰と化していく。 「ハ、ハハハハハハハッ! いいぞ、私を憐れむ者などこの世に一欠けらも許すものか!」 自分を脅かした存在の末路に無惨は耐えきれず哄笑する。 悲鳴と哄笑。 炎と灰。 あり得ない現実を前に、彼の保有する五つの脳の全てが思考停止する。 もう一つ、少年の絶叫が止んだのは何故か。 理由は単純。 声を上げる必要が無くなったから。 日に浴びようとも、その細胞は燃えて灰になることもなく、日の世界にその存在を認められていた。 鬼の弱点を克服した存在が、そこにいた。 「……見つ、けた」 無惨の身体が震える。 千年もの間待ち焦がれ続けてきた鬼の存在に、無惨は飛び出した。 肉体を変異させる。 全身の肉を分厚く盛り上がらせ、人の背丈の数倍はあろう赤子のような姿は肉の鎧そのもの。 短期間であれば太陽の下でも活動できるその姿で、無惨は膝を付く少年の身体に飛び掛かった。 「貴様を取り込めば、私も太陽を克服する事が出来るのだ!」 手を伸ばす、夢の体現へと。 彼の心にあるのは、これからの不安なき未来のみ。 もはや無惨の目には、未来しか見えていなかった。 苦しくて、辛くて、痛くて、生きている事さえ否定されているようだ。 炭治郎は内側の血と外側の太陽の光に全身を蝕まれていた。 頑張った。 本当はこんな痛い事したくなかった。 斧を薪ではなくて人に向けるなんて、本当は怖くて怖くて仕方なかったのだ。 それでも頑張って耐えて、耐えて耐えて耐えて。 自分ではなくなっていく恐怖と身体が灰になっていく恐怖にも我慢して。 プツリと、何かが切れてしまった。 ここまで耐えてきたのだ。 なら、もういいじゃないか。 もう、苦しい思いをしなくてもいいじゃないか。 その気がかりが、寸前の所で踏み留まらさせる。 限界だったはずの四肢に、ほんの一欠けらの力が宿る。 右目は禰豆子や皆の家族の姿。 左目は見たこともない、だけど知っている優しい女性の姿。 差し伸べられた手の平を、両の目でそれぞれ握り返す。 たとえ過去が変わろうとも、変わらない温もり。 覚えているはずだ、その幸福を。 自分のようにはなるなと、まだ何も失っていない者へ。 貴方はまだ、間に合うのだと。 眼前には赤ん坊の姿をした怪物が手を伸ばしてきている。 斧は手から零れ落ち、再度拾う時間も余裕ももはや残っていない。 動けるのは後一回だけだろう。 炭治郎は足の裏に力を込め、全力で蹴り出した。 次はない。 ここで全てを終わらせる為に。 巨大な肉の壁を削り切るには素手では足りない。 ならば、増やすしかない。 そしてその術を、炭治郎は理解していた。 その尾は一つ一つが鋭利な刃と化しており、炭治郎の想像通り変幻自在に蠢いている。 思う通りに動くのならば問題ない。 炭治郎はそれを無意識に動けるまで身体に染み付けてきたのだ。 ならば、十二同時に型を振るうなど、容易いことだ。 炭治郎は瞬時に1500個の肉片を斬ることなど出来ない。 だが、迫る肉体を肉片に絶ち切る事は出来た。 十二の尾がそれぞれ別の型を振るう。 それは即ち、ヒノカミ神楽拾弐ノ型全てを同時に放つという事。 (な、に? な、何が起こった!?) 無惨は気づけば、自身が少年を見上げている事に気づいた。 それと同時に声が出せなくなっていることも。 自身を見下ろす少年に憎悪が湧き咄嗟に右腕で叩き潰そうとするが、そこで腕が動かない事に気づいた。 否、腕だけではない。 見上げる瞳以外何一つ動かない。 そこで無惨はようやく辺りを見渡して漠然とした。 周囲一帯に広がる肉片の山。 それは即ち、自身が細切れに刻み込まれた事を差し示していた。 そして。 少年の周りに散らばっているということは。 太陽の当たる場所に無防備にいるという事だ。 無惨は咄嗟に散らばった肉片を再生させて影へ逃げ込もうとするが、 (馬鹿な、再生しない!?) 斬られた肉片の断面はまるで細胞が死滅してしまったように再生を始めず、次々と灰へと化していく。 それはまるで、耳飾りの剣士に斬られた時と同じようで。 ここに、無惨の結末は決まった。 もはや何に対して怒りを燃やしているのかすら分からない程の憤怒の激流。 最後の一撃だったのか、少年は佇んだまま気を失っていた。 ただそれに気付かないほど無惨は怒りを燃やし、日影で見えない少年の顔を睨み付けながら管から血を送った。 それは、少年が鬼に成り切れていないため完全な鬼にして殺すためだったのか。 或いは、自身が生きた証を少年に託したのかは定かではない。 ただ分かる事は一つだけ。 鬼舞辻無惨は灰と化すまでに、自身の血に匹敵する総量の血液を輸血し、少年はただ立ち続けた。 それだけが、この場の真実だった。 朝目覚めて兄の姿が見えなかった禰豆子は、途方もない不安感に襲われ兄の姿を求めて走った。 雪道に残る微かな足跡を頼りに駆ける。 走り出してどれほど経ったか。 樹々が切られ広がった広場に、炭治郎は佇んでいた。 炭治郎の周囲には雪と灰が舞い上がり、炭治郎の後ろ髪がなびく。 その姿に、何故か禰豆子は不安感を抱いてしまった。 いつも何処か遠い兄の姿。 それが、決定的な境界線を越えてしまったような漠然としたズレ。 『日本一慈しい鬼』退治だ。

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【鬼滅の刃】竈門炭十郎(かまどたんじゅうろう)とは?声優や死因を紹介!

竈門炭治郎 炎舞

炭治郎の来歴 竈門炭治郎立志編 炭焼きの仕事をする少年竈門炭治郎は、街へ炭売りへ。 しかしその間に家が鬼に襲われてしまい、禰豆子以外の家族を失い、禰豆子は鬼にされてしまいます。 途方に暮れる炭治郎の前に現れたのは、鬼殺隊の冨岡義勇。 禰豆子を人間に戻すため、炭治郎は義勇の紹介もと鱗滝という男のもとを訪れます。 炭治郎は約2年間、 鱗滝から鬼を狩る鍛錬を受け続け、ついに正式に鬼殺隊に入隊。 様々な任務をこなし、下弦の鬼「累」を追い詰めるまでに成長するのでした。 無限列車編 ヒノカミ神楽の秘密を知るために、しのぶの推薦のもと 炎柱「煉獄杏寿郎」の任務に同行することになった炭治郎。 無限列車で発生する行方不明事件解決に挑みます。 無限列車を支配していたのは下弦の壱「魘夢」。 一時は魘夢に精神世界を犯されそうになりますが、伊之助や禰豆子などとの協力の末討伐に成功。 しかし突如上弦の参「猗窩座」が現れ、煉獄は炭治郎たちを守りながら戦い亡くなってしまうのでした。 吉原遊郭編 炭治郎は音柱「宇髄天元」の任務に同行し、吉原遊廓で行方不明となった3人の嫁を探すことに。 その遊郭を裏から支配していたのは、 上弦の陸「堕姫・妓夫太郎」でした。 柱3人分に匹敵する上弦の鬼を前に、圧倒される隊士たち。 しかし、腕を失っても足が潰れても隊士たちは立ち上がり、鬼を徐々に追い詰めます。 そして炭治郎は宇髄の命がけのサポートのもと、上弦の鬼の首を斬ることに成功するのでした。 刀鍛冶の里編 鋼鐵塚から日輪刀を受け取るため、刀鍛冶の里を訪れた炭治郎。 極秘な土地である里には平和な空気が流れていましたが、突如 上弦の鬼「玉壺」「半天狗」が襲来。 その場にいた不死川玄弥、時透無一郎、甘露寺蜜璃とともに戦いに挑みます。 玉壺は無一郎が痣を発現し単騎撃破に成功しますが、半天狗は分裂の血気術で4人がかりでも苦しい戦いに。 しかし、土壇場で蜜璃も痣が発現し、禰豆子が命を失う覚悟で鬼を追い詰めたことで、 炭治郎は半天狗の首を斬ることに成功します。 無限城編 産屋敷にもとに鬼舞辻無惨が襲来。 隊士たちは無惨の根城「無限城」に吸収され、ついに総力戦が始まります。 炭治郎は義勇と共に行動し、煉獄の仇である猗窩座と再び対峙。 水柱と柱に匹敵する炭治郎を相手にしながら五角以上に戦う猗窩座。 義勇が痣を発現しても、勝利には至らないのでした。 しかし、 炭治郎が土壇場で新たな力「透き通る世界」に目覚めます。 殺気のない攻撃により、猗窩座の首を切断します。 最終決戦編 鬼の始祖無惨とついに対峙したものの、血を注がれてしまい戦線離脱する炭治郎。 その間に柱たちは、日の出まで無惨を食い止めようと死闘を繰り広げます。 無惨の圧倒的な力を前に次々と柱が離脱していく中、炭治郎がついに戦線復帰。 右目と左腕を欠損するも、無惨を日の出まで追い詰めることに成功し、無惨は消滅に至ります。 だがタダでは死なない無惨。 死の直前に炭治郎の体を乗っ取ることに。 炭治郎は無惨に体を乗っ取られますが、禰豆子やしのぶの薬のおかげで人間に戻ることができたのでした。 他の主役級キャラクター 並外れた嗅覚で、相手の性格や感情、鬼の急所を探ることが可能です。 敵の隙に繋がる箇所を匂いを嗅ぎわけ、糸に引かれるように 相手の隙を斬り込むことができます。 さらに、縁壱零式との訓練を経て、匂いを元に敵の攻撃位置を予測する「動作予知能力」を獲得。 嗅覚を使った戦い方はさらに進化しています。 透き通る世界 上弦の参「猗窩座」戦にて、透き通る世界を発現。 筋肉の動きから敵の攻撃を先読みし、回避や反撃を行うことが可能です。 上弦以上の鬼と戦う際に必須級の能力を習得しています。 類稀なる思考力 戦闘中に柔軟な思考を巡らせ、鬼の能力に応じて臨機応変に戦い方を変化させます。 戦い全体の流れを見て、味方に指示を出し、勝利方法を導き出すことも多々。 鬼をも怯ませる石頭 炭治郎の頭は非常に硬く石頭で、頭突きを受けた相手は脳震盪を起こしてしまうほど。 人よりも丈夫な鬼に対しても有効です。 ちなみに炭治郎の石頭は訓練で身についたものではなく、母親の「葵枝」譲りです。 葵枝は猪を頭突きで撃退していました。 竈門炭治郎の性格・魅力 鬼にさえ同情する慈悲深い心 鬼に家族を殺され、幸せを壊されてしまった炭治郎。 それでも鬼は元々人間だったからと、鬼に対しても同情の念を抱き真摯に向き合います。 鬼への考え方が胡蝶カナエの夢「鬼を救うこと」に通ずる部分があり、その夢の実現をしのぶから受け継ぐことになります。 亡き人の思いも背負い、炭治郎は鬼殺を続けるのです。 絶対に折れない強い精神力 禰豆子を人間に戻すため、鬼舞辻を倒すため、鬼殺隊剣士となった炭治郎。 辛い訓練中であれ敵が圧倒的強者であれ、炭治郎の心が折れることは絶対にありません。 挫けそうな時には仲間たちの言葉を思い出し、自身を鼓舞したり、新しい技を編み出す強い精神力を持つのです。 教えたい、でも教えるのが下手 縁壱零式の体に隠されていた日輪刀。 300年以上前、鉄の質が良い戦国の世の時代に作られました。 発見時は錆びていましたが、鋼鐵塚が三日三晩かけて研ぎ、使用可能になります。 刀身には「滅」の1文字が刻まれており、鬼を斬るという1つのことだけを目的に作られた刀です。 鬼滅の刃最終回では、現代までこの日輪刀が引き継がれていることが判明しています。 爆血刀 炭治郎の日輪刀に、禰豆子の血気術「爆血」の炎を纏わせた状態。 半天狗の分身体を、まとめて焼き切ります。 赫刀であるとは明言されていません。 が、遺伝した記憶と同じ色をしていたこと、そして斬られても効かない半天狗たちを葬ることができたことから、赫刀であることはほぼ確定かと思われます。 炭治郎の最期・現代の子孫について 最終決戦にて生存 無惨との戦いの末、一時は心臓が止まり右目と左腕が欠損した炭治郎ですが、死線を潜り抜け生き残ることができました。 無惨が消滅した後は、 雲取山の実家に帰り、禰豆子善逸伊之助と楽しく過ごす姿が描かれて、炭治郎の登場シーンは最期となります。 関東大震災の頃に死亡か 無惨との最終決戦は1912〜1915年の出来事であり、炭治郎の年齢は15歳でした。 痣の寿命克服の説明は無かったので、 炭治郎は戦いから10年後の1923年、関東大震災の頃に亡くなったと思われます。 痣で死ななければ1970年頃 しかし炭治郎は縁壱と同じく、最初の痣の発現者。 縁壱のように痣の寿命を克服していた可能性があります。 責任感の強い炭治郎が、痣で死ぬと分かっていながら子供を作るとも考えにくいです。 もし炭治郎が25歳で死ななかった場合、 70歳を超える1970〜1980年ごろに亡くなったのではないでしょうか。 その頃の男性平均寿命は約70歳なので、炭治郎が亡くなったならばこの時期でしょう。 現代にて子孫が登場 現代編にて、 子孫の竈門炭彦・竈門カナタが登場。 炭治郎はカナヲと結婚し、家庭を築いたようです。 特に炭彦の髪は赤く染まり、炭治郎に瓜二つ。 カナタはカナヲ似でした。 炭彦の名前は、炭治郎の「炭」と、無惨の偽名月彦の「彦」から取られていると考えられ、まるで鬼のように運動神経抜群です。 竈門炭治郎の名言3選 「長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった」 炭治郎が結婚したい相手は「鈴蘭のような柴犬」であると、鬼滅の刃の4コマ漫画から判明しています。 鈴蘭と柴犬は共にカナヲと共通点が多いため、カナヲが恋人になる可能性が高いです。 鈴蘭とカナヲの共通点 花言葉「幸福の再来」 鈴蘭の花言葉には、幸福の再来。 身売りされ自分の名前も知らない幼少期を過ごしたカナヲ。 その後胡蝶姉妹に助けられ、愛する家族を得たカナヲにふさわしい花言葉です。 また、他にも「純潔」という花言葉を持つ鈴蘭。 男性を好きになったことがないカナヲを想起させます。 開花時期は5月 鈴蘭の開花時期は、一般に4〜6月とされています。 カナヲの誕生日は、鈴蘭の開花時期に重なる5月19日です。 鈴蘭色の羽織と目 鈴蘭の色で最もポピュラーなのは白色。 カナヲの羽織の色は屈託のない白であり、鈴蘭をイメージさせます。 さらに鈴蘭には、紫色の花を咲かせる種類も存在。 カナヲの目の色は偶然にも鈴蘭と同じ紫色です。 柴犬とカナヲの共通点 主人に対して非常に忠実 柴犬は、犬の中でも特に主人に対して忠実な性格が特徴です。 カナヲは自分で意思決定をすることなく、コインの裏表に従い生きてきました。 鬼殺隊入隊後も鬼を狩るという使命に淡々と従います。 忠実な性格をした柴犬という表現に、最も近しい女性キャラがカナヲだと言えます。 カナヲは炭治郎に好意を寄せている スピンオフ作品であるキメツ学園では、 カナヲが炭治郎に好意を寄せている設定です。 キメツ学園は、鬼滅本誌の設定を持ち込んで作られています。 そのため、本誌でも同様にカナヲは炭治郎へ好意を寄せている可能性が高いです。 度々炭治郎と密に接してきたカナヲ。 恋人の第一候補と言えるでしょう。 炭治郎は何柱になるか考察 柱のポジションは空いている 鬼殺隊の柱になれるのは同時に9人のみ。 192話時点では、蟲柱・音柱・炎柱が欠けた状態です。 さらに炭治郎は、柱就任条件である「十二鬼月討伐」を満たしており、実力も柱に匹敵します。 もし鬼舞辻を倒した後も鬼殺隊が存続する場合、炭治郎は柱になる可能性が高いでしょう。 可能性があるのは「水・日・火」 炭治郎が柱になる場合、呼吸の適性を考えると「水・日」の2つが順当だと思われます。 しかし水の呼吸に関しては、炭治郎自身が 「適正がない」と発言しているため、可能性は低いです。 一方、日の呼吸に関しては適正があると言えます。 日柱になるのが順当ですが、漢字を書き換えた 「火柱」になる可能性が高いと筆者は考えています。 煉獄の思いを継ぐなら火柱になる? 呼吸だけを考慮すると、炭治郎は日柱になるでしょう。 しかし炭治郎は、炎柱「煉獄杏寿郎」と深い関わりを持っているのが特徴です。 煉獄杏寿郎の思いや「心を燃やせ」という言葉、刀の鍔を受け継いできた炭治郎。 柱になる際に、 炎を連想させる「火」という漢字をあてる可能性は充分にあります。 さらに、胡蝶しのぶとの会話の中で「炎柱を火柱と呼んではならない」という、伏線にも取れる発言が出ています。 日と炎の意味を込めた「火柱」につくのではないでしょうか。 炭治郎の名勝負3選 上弦の参「猗窩座」戦 大きな半円を描く斬撃を2度入れる連続技。 拾参ノ型「???」 日の呼吸を1〜12まで繋げて繰り出す。 複数の脳と心臓を持つ無惨を倒すために編み出された技。 大活躍の10巻 炭治郎の初登場巻は1巻。 そして10巻では、日の呼吸を駆使して上弦の鬼と戦う炭治郎の姿が描かれています。 U-NEXTではお試し登録することで、無料で鬼滅の刃10巻を読むことができます。 アニメとは少し違った漫画版の演出を見たい方は、以下のリンクから10巻を無料で読みましょう! 竈門炭治郎のプロフィール・声優情報 声優は「花江夏樹」さん 炭治郎の声を担当しているのは「花江夏樹」さんです。 その他には、東京喰種の金木研 佐々木琲世 や、ランウェイで笑っての都村育人を担当されています。 プロフィール 名前 竈門炭治郎 階級 丙(ひのえ) 誕生日 7月14日 身長 165cm 体重 61kg 出身地 (西多摩 雲取山) 趣味 頭突き、掃除 好きなもの タラの芽 他の主役級キャラクター.

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